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件名:《ESPIO!》 対中工作!?―月100万円の報償費流用疑惑

●((((((((((((((((((((((  ESPIO! ))))))))))))))))))))))●
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■対中工作!?―月100万円の報償費流用疑惑
                     Vol.357 05/31/05
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―「敵と闘争するため、われわれは、長い時間をかけてこのような
概念を形成した。それは戦略的にはすべての敵を軽視し、戦術的に
はすべての敵を重視せよということである。すなわち、全体的には
敵を軽視しなければならないが、個々の具体的な問題では敵を重視
しなければならない、ということである。もし、全体的に敵を軽視
しなければ、われわれは日和見主義の誤りを犯す。マルクス・エン
ゲルスはたった二人だったのに、当時、全世界の資本主義は打倒さ
れると説いた。しかし、具体的な問題、個々の敵の問題では、敵を
重視しなければ、冒険主義の誤りを犯す。戦争は戦闘を一回ずつす
ることでしかできないし、敵は一部ずつ消滅するしかほかはない」
(『毛沢東語録』竹内実訳、平凡社、99頁)



1.情報提供
 ある「関係者」から、大略次のとおりの情報が寄せられたので報
告する。



 <本庁調査第二部第一課国会担当班に村上圭子(むらかみ・けい
こ)という上席調査官がいる。 
 年齢は40代半ばで、訛りがある。福島の高校を卒業後、都内タ
イピスト専門学校を卒業し、タイピストとして公安調査庁に採用さ
れた。
 入庁後、「ある幹部」と不倫関係になり、浅草駅前にマンション
を購入。同じころ公安調査官を拝命した。
 さらに、村上は、同幹部の力添えもあって、テレビでも活躍する
A大学の在日中国人・B教授(野田注:提供情報では実名)を「マ
ル特工作」(特別協力者工作)した。そのまま出来レース宜しく「
マル特登録」(特別協力者として協力者台帳に登録すること)し、
「次長賞」(協力者工作で特筆すべき成果を挙げたものに与えられ
る公安調査庁内部の賞。長官賞に次ぐ大手柄)を獲得した。
 B教授に対する報償費は月100万円。月3本ほどのペースで「
感想文」の報告書を作成している。
 その後、村上は本庁に栄転したところ、協力者の登録は関東公安
調査局だから、関東局の後任に協力者の運営を引き継いでいる。 
 しかし、もともと村上が入手した情報は100万も出すほど価値
がある内容ではなかった。後任者は、自分の代になって突然工作を
打ち切るわけにも行かず、今なお水増し報告を強いられ、大変な目
に合っている。
 次長賞を取り、幹部がバックにいることをいいことに、ふんぞり
返っている村上のあだ名はズバリ「てんぐ」。現場はこんな有様な
のに、今度は長官賞の獲得を狙って関東局への再転任を画策してい
る。>



 実は以上は提供情報の一部。「村上圭子」はたしかに実在する公
安調査官の氏名。この他にも、明らかに内部職員か、それと同等で
なければ分からない決定的な情報が付されているのだ。
 すべてを呈示するわけにはいかないが、具体的な事実を一つ挙げ
よう。たとえば、その未掲載部分では、上記文中の不倫話に絡んで
、「フェロモンP子」云々という話題が登場している。これは当時
、関東公安調査局にいたO(その後本庁研修所等に異動。村上とは
別人)という女性調査官を揶揄した「ニックネーム」である。
 Oは公調職員ばかりか農林水産省(当時)職員とも不倫関係にあ
ることが庁内で知られていた。そのため、「フェロモンO」ではす
ぐに本人を指していることが分かるので、一文字イニシャルをずら
して、「P子」と呼ばれるようになったのである。
 読者もケッタイな呼び名だと思うだろう。公調内部事情に通じて
いなければ、「フェロモンP子」などという珍奇な表現が使えるは
ずがない。したがって、これは明らかに公調内部情報なのである。
筆者は知らなかったが、同関係者によると、「P子」は現在「入管
に飛ばされている」ともいう。



2.B教授は完全否定
 驚かされたのは、かかるディテールばかりではない。協力者とし
て名指しされたB教授は、余りにも意外な大物なのだ。普通に考え
ると、とても公調に協力するようには思えない。そのため、「そも
そも村上がB教授に接触していたことすら、でっち上げなのではな
いか」と確認すると、上記関係者は「接触も報償費の手交も事実」
だという。
 筆者は先に雑誌上で次のように発言している。「大阪の中核派で
幹部のカバン持ちがいまして、中核派の暗号表とか組織の資料を全
部漏らしていたことがありました。その人物は少なくとも月50万
円くらいはもらっていたんじゃないでしょうか。以前本庁工作推進
室経験者に、報奨金の上限はいくらくらいなのか訊いてみたら、上
限はないと言っていました。」(月刊『創』6月号、120頁)。
 とはいえ、月100万円となると相当高度な協力者である(たし
かにB教授のネーム・バリューはそれに見合うかもしれないが・・
・)。手交金だけで年間1200万円に及ぶ大工作だ。
 そこで、B教授の自宅を直撃したところ「自宅でアポイントメン
トなしの取材は受けない」ということで面談は適わず、後日A大学
を通じてB教授に電話取材すると、同氏は以下のとおり語って、疑
惑を全面否定した。その一問一答の概要を紹介する。



野 田:「公安調査庁という組織が日本の行政機関にあるのは御存
    知だと思うんですけれども。」
B教授:「うんうん、はい。」
野 田:「その公安調査庁のほうから先生にレポートの作成等を依
    頼しているという情報がありまして。」
B教授:「ほう。」
野 田:「果たして、そういうような事実があるのかどうか確認さ
    せていただきたく思った次第です。」
B教授:「そういうことは一切あり得ないです。」
野 田:「あり得ないですか。」
B教授:「僕がなぜ公安調査庁のためにやらないといけない。それ
    をやると私は中国に帰れなくなりますよ。」
野 田:「村上圭子という職員には御心当たりありませんか。」
B教授:「聞いたことないですね。」
野 田:「そうですか。」
B教授:「公安調査庁は、時には誰かが電話なり、尋ねてくるんで
    すが、女性は来たことないですね。」
野 田:「そうしますと、レポートかどうかは別として、職員のほ
    うが電話なり何なりで尋ねてくることはあるんですか。」
B教授:「基本的に僕は彼らと会わないことにしていますので。」
野 田:「そうですか。」
B教授:「何かの会合の時とかですね、講演の時とか。直接には会
    ってませんので。」
野 田:「公安調査庁のほうでは、月3回程度先生からの情報をレ
    ポートで上げている。しかも月100万円を渡していると
    いうことになっているようなんですが、もしこれが事実で
    ないとすると、公安調査庁のほうで勝手に先生の御名前を
    利用して、報告書をでっち上げて、調査活動費を流用して
    いる可能性が出てきます。それでそういう事実があるのか
    どうか確認したいと思ったんです。」
B教授:「そんなに大金だったら私はほかに仕事しなくていいです
    よ。」
野 田:「そうですね。」
B教授:「村上シホ?」
野 田:「本名は村上圭子です。ひょっとするとペンネームを使っ
    ているかもしれません。」
B教授:「いくつぐらいの方ですか?」
野 田:「40代だということです。」
B教授:「これ、中の(公安調査庁の)職員ですか。」
野 田:「そのとおりです。」
B教授:「私は今、マスコミに頼まれても余り書いていないくらい
    で、一機関、一個人のために書くということは、そんなこ
    とを何でしなければならないのか。余程の弱みを握られて
    いないと。お金だって、もらってしまうとこっちは一生涯
    を棒に振るようなものですから。お話は初耳です。」
野 田:「(公安調査庁から)レポートの依頼を受けたこともなけ
    れば、作成したこともないということですね。」
B教授:「100%そうです。」
野 田:「今、講演会等に公安調査官が来て云々ということをおっ
    しゃったんですが、そういうことは結構頻繁にあるんです
    か。」
B教授:「頻繁にはありません。それは警察やいろんなところが聴
    きに来ますから。名刺を出されたりするくらい。その名刺
    を見て、ああ公安調査官か、と分かるぐらいのことで。私
    は正直言って、中国のいろいろな立場を紹介したりしてい
    るので、こんなことをすること自体が・・・中には生活に
    困っていろんな情報を売る人もいるんでしょうけれども、
    私は地位も家もきちっとしたものがありますので。まあ月
    100万円というのは確かに大金ですが、それで一生涯を
    棒に振るということはあり得ないので。」
野 田:「講演等に公安調査官がちらほら姿を見せ始めたというの
    はずっと昔のことになるんでしょうか。」
B教授:「ちらほら、ではないんです。今の話でそこに尾鰭がつく
    と困るので。私はこういうのは、会うのは拒否しています
    。政府の主催する会合等でも、警察でも外務省でも、彼ら
    が勝手に聴きに来るのは拒めませんが、彼らが単独で私に
    接触しに来ているという事実はありません。・・・常識的
    に考えても、私がお金に困ることはないし、講演料も結構
    高いので。」
野 田:「御活躍されているのはよく拝見しています。」 
B教授:「逆にここ最近では、テレビでは中国の弁護をしていると
    言われているくらいで、公安庁のために書くというのは本
    当に予想も、想像も付かないような話なので。」
野 田:「公安調査庁のほうでは勝手に先生を協力者、平たく言う
    とスパイとして登録しているようなんですが。」
B教授:「前に在日中国人で、警察か公安調査庁かは分からないで
    すが、ちょっと会っただけで、中国で懲役12年の判決を
    受けているんです。」
野 田:「なるほど。」
B教授:「名前は蒋峰(ジャン・スン)、日本国内で中国紙の編集
    をしていた人物で、その人はたぶん100万円はもちろん
    10万円ももらえなかったとは思うんですが、私は今のお
    話なんかですと、絶対に中国には帰れなくなります。」
野 田:「不勉強で恐縮なんですが、先生の国籍は今も中国になっ
    ているのでしょうか。」
B教授:「そのとおりです。」



 たしかに、もしB教授が月100万円も本当に受け取っていると
したら、本国で厳罰に処せられる可能性が生じるばかりでなく、我
が国内でも税法上の問題が生じることになるに違いない。



3.職員が着服か
 B教授は疑惑を完全否定している。一方、冒頭の提供情報が公調
内部事情に通じた者によるであることも争い難い。
 とすると、気に掛かるのは、もちろん「尾鰭を付けないように」
とB教授が警告しているにしても、「公安調査庁は、時には誰かが
電話なり、尋ねてくる」という発言だろう(後段ではあくまで一参
加者として講演会に現れることのみが強調されている)。
 B教授が嘘を付いているわけでもなく、かつ冒頭の情報が概ね事
実だとすれば、つまり、こういうことになるのではないか。
 担当調査官はB教授の公開の講演内容や、その場での質疑応答状
況、時折掛ける電話でのやり取りの一部等を取り上げて、「レポー
ト」ないし「感想」を自ら捏造、上司に報告する。実際はB教授か
ら「協力者になる」という誓約が得られていないにも関らず、同意
が得られたことにして協力者として登録。月100万円の調査活動
費はB教授に手渡さず、一部職員の間で(冒頭の「ある幹部」を含
む)、丸ごと着服している・・・。
 何でもさる筋から伝え聞くところによれば、公安調査庁は反日デ
モ関連の情報収集で、箸にも棒にもかからない情報ばかり上げてく
るので、官邸から叱責されているのだという。
 いやはやそんな中、またしても恐るべきスキャンダルが持ち上が
ったわけだ。 

  

<資料>国際情勢セミナー
 上記のケースは現場レベルでの純然たる協力者工作(B教授は疑
惑を否定)であるが、これまでも当メルマガで度々触れてきたとお
り、本庁調査第二部では「国際情勢セミナー」なるものが定期的に
開催されてきた。


 http://homepage3.nifty.com/argus/kjs.zip
 「平成9年度国際情勢セミナー年間研究レポート『21世紀に向
かう中国・江沢民政権』」


 筆者在職時には、中、朝、露、それにテロ関係セミナーの部会が
あり、それぞれ斯界で名のある学者を集めて、公調職員と情報交換
、さらに講演、レポートの作成等を依頼していたのである。
 民主党の首藤信彦・衆議院議員(当時東海大学助教授)

 http://www.sutoband.org/

も、テロ・セミナーの座長を務めていたことがある。
 以下のとおり、参加の事実を自ら公表している先生方もいる。


 http://www.nagaokauniv.ac.jp/kyoiku/faculty/19.html
 学外活動 法務省公安調査庁ロシア問題研究会主査(他は省略) 
 
 http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~miyata/030315_html/030315_ronbun.htm
 http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~miyata/030315_html/030315_ronbun.htm
 「イスラム過激派の国際テロと支援勢力」 
 (公安調査庁国際テロセミナー 1998年6月5日 於:公安
調査庁)


 また、国際関係論の猪口邦子・上智大学法学部教授も、

 http://pweb.cc.sophia.ac.jp/~k-inoguc/
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/inoguti.html

国際情勢セミナーとは別の形で、庁内で再三講演をしている。
 猪口教授は橋本行革における行革会議委員でもあり、中央省庁全
体の在り方を検討する中で、まさに公安調査庁の改廃・整理統合を
議論する立場にあった。

 http://www.kantei.go.jp/jp/gyokaku/0513dai12.html

したがって、公調が猪口教授のような理解者を獲得しておくことは
、庁の存続という点からも極めて重要だったのである。
 あるいは、保守派の論客で中曽根内閣のブレーンだった故・佐藤
誠三郎・東大名誉教授も講演に来たことがある。

 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163461000/

 その時のテーマはなぜか次の一冊。

 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4924831026/
 http://www4.kcn.ne.jp/~hozoin/kawaji.htm

 窓口は公安調査庁研修所。筆者は内心、リストラ対象の役所を末
期の江戸幕府になぞらえて、「危機のリーダーシップ」を説く、ブ
ラックユーモアなんだろうか、などと思いつつ講演に耳を傾けたも
のだ。
 なんでも後日、佐藤氏から研修所に、「(左翼からと思われる)
嫌がらせの無言電話がたくさんかかっているので、そちらで発信元
を調査してもらえないか」と泣きつかれたという。
 公調なんぞに泣きつく佐藤氏も佐藤氏だが、同氏にしてみれば、
“情報機関”である公安調査庁なら直ちに犯人を割り出せると思っ
たのだろう。残念ながら、公調がまったく対応できなかったのは、
人ごとながら情けなく、気の毒な話というほかない。
 ちなみに、セミナーの録音記録の一部は、今も筆者の手元にある。



<資料>内閣情報調査室の場合
 公調の国際情勢セミナーは、内調が新進気鋭の学者・研究者を若
い頃から援助して(囲っている)ことに倣って始めたものである。
たしかに研究者にしてみれば、政府機関と接点ができるのはそれな
りの名誉・権威になる。情報交換や資料の入手でも便宜が期待でき
る上に、相当程度の報酬まで得られるのである。
 その内調と学界との関係は、たとえば以下のような資料にも、そ
の一端を垣間見ることができる。


 http://www.interq.or.jp/mercury/neon/intro_02.html
 『ポスト トウ小平の中国政情のシナリオ分析』(共著)、内閣
情報調査室委嘱研究報告書、1993 年11 月、「ポスト トウ
小平の外交・人民解放軍・中国社会」担当。 

 http://homepage3.nifty.com/argus/ciro.zip
 「内閣情報調査室の現況」



<資料>有限責任中間法人アジア太平洋フォーラム
 冒頭の「ある幹部」を調べている過程で、面白いページが見つか
った。

 http://homepage1.nifty.com/APF/sakusaku/1_1.htm

 砂川富朗、中島眞治は公安調査庁のロシア担当者である。したが
って、ここに名を連ねている「法務事務官」はいずれも公安調査官
であろう。同様に内閣事務官は内閣情報調査室の職員に違いない。
 ついでなので、「猪口」繋がりで言うと、同フォーラム顧問の猪
口孝・東大教授は言うまでもなく猪口邦子女史の夫である。
 会員には、かつて当メルマガで取り上げた秋山昌廣氏の名前も見
える。

 http://www.emaga.com/bn/?2002050062847990017054.xp010617



<注記>
 最近、筆者のメールアドレスを偽装してスパムがばら撒かれてい
るようだが、筆者とは何の関係もない。念のために断っておく。



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■情報発信者/野田敬生(hironari noda)
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 http://talk.to/noda/   http://espio.air-nifty.com/espio/
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